「103万円の壁」問題で与党を追い詰めた国民民主党の玉木代表だが、一部週刊誌の不倫報道から思わぬ守勢に立たされた。かつては自民党宇野総理が女性スキャンダルで総辞職したこともあり、市民のヒーローの陰の部分がさらされて微妙な状況だ。これを陰謀論で…
「接戦」と伝えられた米国大統領選挙、結果次第では内戦危機に陥るとの意見もあった。もしトランプ候補が敗れれば、かつての国会議事堂乱入事件を上回る暴動・騒乱が起きて、それが内戦に発展する可能性があるというものだった。 結果はトランプ候補が圧勝し…
先週、韓国の忠清南道鶏龍台で「韓国国際防衛産業展示会:KADEX2024」が開催された。先端兵器が数多く出展され、その多くは各種ドローン(無人化)兵器だった。当然、レベルはともかくAIが搭載されている。 最先端ドローンなどAI兵器を網羅…未来戦場のような…
「闇バイト」という言葉が、一気にポピュラーになってきた。秘匿性の高いSNSを使い、実行犯を集めて強盗などさせる手口である。「ホワイト案件」で検索するとそんな誘いがやってきて、犯罪などする気がないのに最後は強制されてしまうという。昔から暴力団な…
国際情勢が緊迫していて、どこで大規模な紛争が起きてもおかしくない状況である。企業も自社のリスクとして、Warfareのことを考えざるを得なくなった。そこで企業自身も<脅威インテリジェンス>を活用すべきと申し上げた。ただ受け身で考えるだけではなく、…
この日、米国大使館で日米のサイバーセキュリティ関係者が集まった会合が行われた。会合が終わって、夕方から大使公邸でレセプションもある。写真付きIDと送られてきたQRコードを持って、虎ノ門ヒルズ駅から歩いて行った。かなり登りがきついので、ホテルオ…
WWⅡ以降、米国が特にSIGINTの能力を急速に伸ばして諜報力を高めていった。それ以前は英国が他の追随を許さない諜報力を持ち、現在でもHUMINTの世界では米国をしのぐ実力を持っている。今年初めに英国の諸機関を巡り(*1)その実力を肌で感じてきた。一方、大…
先月、脅威インテリジェンスの使い方として、ほんの入り口を紹介(*1)した。5W1Hに分類して、自らの企業や部門にどんな脅威があるのか、迫っているかなどを整理して考える(もしくは求める)一つの方法である。高価なインテリジェンス情報を購入するだ…
今週の総選挙の主要な争点の一つが賃上げ。なかでもわかりやすい最低賃金に関して、各党の公約が乱舞した。岸田政権では、全国平均1,500円を10年かけて達成する目標としたのに対し、すぐにも全国一律1,500円にせよと一部野党が反発した。 目の前の票目当てな…
東日本大震災と福島第一原発の事故以来、日本では原発の新設・増設はもちろん、既存施設の再稼働についても厳しい目が向けられてきた。FUKUSHIMA以前の原発事故としては、ウクライナのキーウ州プリピャチにあるザポリージャでの事故(1986年)や、米国ペンシ…
日本の総選挙が終わった。その結果については(政治学は専門ではないので)コメントしない。ただ、ほとんどすべての政党が国民生活の窮乏を唱え、いわゆるバラ撒き政策をアピールしたことには幻滅している。MMT理論を掲げ、自国通貨であればどれだけ増刷して…
子供のころ、そんな歌詞のアニメソングがいくつもあったような気がする。かつて宇宙開発と言えば、米ソのような超大国・軍事大国しかできないことだったのが、昨今は民間企業が続々参入するリアルなフロンティアになっている。民間人の宇宙旅行も、高価では…
やはりサイバーセキュリティの専門家でもない一般の企業人にとって、何が脅威インテリジェンスなのは分かりにくい。専門書はあまたあれど、本当の入門編や入門以前の人のためのものを見たことがない。そこで私なりに脅威インテリジェンスのうちどんなものが…
もちろん、脅威インテリジェンスを導入して成果を挙げている企業は多い。以前、一般企業のIT予算は年商の1~3%だが、金融機関では5%を越えることもあると紹介した。ほぼ「情報産業」といってもいい金融機関にとっては、ITの停止は最大リスクである。当…
サイバーセキュリティの世界では、攻撃側が絶対的に有利である。技量が同じレベルであっても、防御側は365日/24時間、あらゆるものを護らなくてはいけないのに、攻撃側は自由にいつどこを攻撃するかを決められるからだ。 そこで重要になってくるのが「脅威…
今年5月、多くの金融機関や地方公共団体などから業務委託を受けている情報処理サービス企業イセトーがランサムウェア攻撃を受け、大量の委託先から預かっていたデータが暗号化されたり窃取されるという事件が起きた。身代金要求があったか、支払ったのかな…
次の週末は、石破政権の評価を国民が下す総選挙。TV局は毎日のように特番を組み、各党党首・幹部が出演している。新聞も世論調査など駆使して、状況分析に余念がない。ある意味、情報は市民が受け取り切れないほどあふれている。 しかし、同時に実施される最…
今年4月に米国連邦議会は<TikTok>の親会社バイトダンスに対し、米国企業に売却しなければサービスを停止させるとする法律を可決している。バイトダンスは売却に応じておらず推移が注目されていたが、今月もうひとつの打撃が与えられた。それは、13州とワ…
米国のフロリダ半島周辺は、ハリケーンのメッカである。日本の台風も巨大化しているが、ここに襲来するハリケーンの激しさは日本の比ではない。暴風・豪雨・洪水が街を吹き飛ばし、飲み込んでいく。それが2つ連続でやってきて、現地は大混乱だ。 2週間後は…
難しい裁判で科学的な証拠を見せられ、素人の裁判員は戸惑ってしまう・・・。指紋鑑定くらいなら見た目で分かるが、DNAだとどうかな?ましてやサイバー犯罪でのデジタルフォレンジック(証跡)を示されても困るのではないか?そんな思いをしたのは、今月やたら…
経団連が石破内閣に最優先の政策テーマとして申し入れたのは、法人税減税でも円安是正でもなく、コンテンツ産業の育成だった。 経団連「コンテンツ省」の設置提言 予算2000億円に - 日本経済新聞 (nikkei.com) この考え自体は悪いことではない。「コンテンツ…
ランサムウェアのように事業継続に直接影響しないからか、あまり大きな報道にならないが、ペイメントアプリケーションの改ざんによる個人情報窃取が頻発している。直近でも、 ・全漁連のJFお魚マルシェ ・菓子店東京玉子本舗 ・サッカーチームの東京ヴェルデ…
昨日に引き続き、イーロン・マスク氏がらみの話題をもう一つ。SNS上で明らかな偽情報や誹謗中傷、さらには犯罪指令などが飛び交っているのは事実で、プラットフォーマーには<コンテンツ・モデレーション>という管理が求められている。管理といっても、場合…
今月末には、石破政権の行方を占う総選挙の投開票がある。それから1週間もたたないうちに、世界が注目する米国大統領選挙だ。今年はまれに見る選挙イヤーで、欧州もインドも揺れ動いた。そうそう、ロシアでも大統領選挙があった。 正しく民意を汲むというの…
先月まだ暑さが厳しい中、ホテルのチェックインまで15分ほどあったので、ホテルに隣接した<エクセルシオール・カフェ>に入った。企業訪問の前に、仲間と待ち合わせでコーヒーショップを利用したことはあるが、一人で入るのは何十年ぶりだろうか? 大きなテ…
先月末、米国カリフォルニア州のニューサム知事は、議会が可決したAI規制法案への署名を拒否した。欧州では「AI Act」が成立し、禁止されるAI、監督が必要なハイリスクAIなどの規制が始まっている。米国ではカリフォルニア州が、最初にこの問題に取り組んで…
リーマンショックの時は4兆元もの資金拠出そして世界経済を支えた中国だが、今は世界恐慌の発信源になるかもしれないリスクを抱えている。かといって、人民元の大量増刷も難しい(*1)と言われている。富裕層は米国等に脱出・逃避を図り、その一部は日本で…
業界の大先輩から「日本半導体物語~パイオニアの証言」という新刊書を送っていただいた。あしかけ70年の半導体開発史(*1)である。 ・ラジオを小型化したトランジスタ ・ICBMの射程を延ばした集積回路(IC) ・電卓を小型化、低価格化したLSI ・コンピュー…
昨日「DATA Driven Economy」時代に乗り遅れた、製造業界の話を紹介した。ではこの時代に合わせた製造業とは何かという事例で、典型的なものが記事になっていた。 日立、AI活用で鉄道インフラ保守を効率化 エヌビディアと協業 | ロイター (reuters.com) 「…
かつて、IBM社のことを「いつまでもBusiness Machine」と揶揄した日本の業界人がいた。コンピュータの未来が(PCなどの登場によって)大きな広がりを見せているのに、営業戦略としてビジネス機器を得ることに軸足を置いているとの意味だ。もちろん今のIBM社…