2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧
トランプ2.0政権については、膨大な問題指摘がある。いちいち取り上げるのが面倒くさくなるように仕向けているのかとさえ思えてくる。ところが、今回の事案だけは(大げさに言うと)人類の危機ともいえる大問題である。 米政府高官らによるSignalでのチャッ…
その後、医療分野でのデータ共有・活用の課題や、リモート手術や手術のサポートをするAIの紹介があった。複雑な神経系を対象とする手術の録画映像が流れ、 ・緑色で表示しているのは、斬ってはならない神経系 ・赤色表示は、手術の対象となる神経系 などの説…
その後千葉工業大学の伊藤学長と、4社のAIテック企業が登壇し、最新技術の展望や医療・健康分野の適用事例などを紹介した。面白いエピソードが目白押しだった。印象に残ったのは、 ・目の粗いCT画像を、より細かな精度にするためAIで画像補間させる ・医師…
慶應義塾大学には「慶應サイバー文明研究センターCCRC」という文理融合研究機構がある(*1)。今回この機構主催の「医療と健康のDXセミナー~AI前提の健康・医療」というセミナーの開催案内があり、参加することにした。 寒波が来るとの予報があるが、すでに…
「America First」だから仕方ないのだけれど、<USAID>の縮小は困った事態である。世界には先進国の人道援助で生き延びている人が少なくなく、援助が打ち切られれば「巨大なガザ」ができてしまうかもしれない。与えられないとなれば力で奪うか、生き延びら…
数年前から病院を狙ったサイバー攻撃が目立つようになってきた。主な動機としてはカネ目当て、要するにランサムウェア攻撃である。電子カルテ等の導入で、病院のデジタル化が進展して業務効率が改善された一方、このような攻撃が大きなリスクになっている。 …
今週「トランプ2.0政権の内政はともかく・・・」と、外交の不安定さを訴えたのだが、内政の方も暴風が吹き荒れている。大統領選挙期間中にも「官僚5万人入れ替え」への言及はあった(*1)のだが、本当にやるのか半信半疑だった。米国政府は「Deep State」に操…
この会合もチャタムハウスルール、発言者を特定しなければ発言内容の引用は可能だ。印象に残ったのは、以下のような意見。 ・対策を採るのは面倒くさいし、しなかった場合の被害を実感できない ・何らかのインセンティブがあれば、対策を採ることもあるだろ…
昨年末、Google合同会社が日本にサイバーセキュリティ研究拠点(*1)を設け、それをお披露目するイベントを開催したことを紹介した(*2)。拠点長はMandiant時代から、書籍の出版など一緒に活動してきた友人内山氏である。 この拠点では、技術開発にとどまら…
世界中がトランプ2.0政権に振り回されている。今月中国で<全人代>があったのだが、トランプ2.0の施政方針演説がカブっていて、メディアの扱いは相対的に小さくなってしまった。 ウクライナ支援停止・ガザのリゾート開発・グリーンランド割譲要求・パナマ運…
ランチタイムは、最上階フロアにある食堂でベトナム料理いただいた。この建屋ではすでに1万人以上が働いていて、昨年2倍に拡張したという。幹線道路沿いで、周りには更地も多い。伸び盛りの企業にふさわしい場所だ。 食堂内のロボットと中国象棋板 午後の…
午前中説明を受けたのが3項目。 1)Managed Service アプリ・インフラ・セキュリティ・デバイス管理をサービスとして提供している。いずれも運用~保守~管理のすべてで顧客の要望に応えられる。特徴は以下の6点。 ・サービスモデルが柔軟 ・展開がグロー…
ベトナムで訪問するのは1社だけ。ホーチミン中心部から北西に(渋滞がなければ)30分ほど行ったところにあるITサービス企業「FPTソフトウェア*1」。ベトナム最大のテック企業(従業員48,000名)で、1億人の人口を持ち若いIT人材を輩出するベトナムを象徴す…
シンガポール最後の訪問先は、スマートモビリティ企業「SWAT*1」。2015年創業で日本市場にも2020年に進出した。スタートアップではすでになく、起業家が憧れる企業になっている。交通・物流分野のルート計算が得意で、乗り換え案内やオンデマンド交通を含め…
PDDはシンガポール政府が後押し産官学連携機関で、地下鉄の駅まで延伸して街ごと作り上げている。具体的には多額の支援金と、政府系不動産会社JTCの関与だ。ただJTCは(地面だけでなく)古い建物も多く持っている。かつてシンガポールが製造業誘致を図り、島…
産学共同でデジタル「応用」研究をするというPDD、政府系不動産会社JTCがバックにいるので、日本ではなかなかまとまらない研究都市構想が、スピーディに進んでいる。額は不明だが、多額の政府予算が投入されていると思われる。 では応用研究をする人材をどう…
別ブログで紹介しているように、ある業界団体の視察ツアーに参加することになった(*1)。訪問国はシンガポールとベトナムである。両国ともデジタル政策には熱心で、企業も研究機関も政府支援を受けて活発に動いている。特にシンガポールは、港湾の自動化(*…
5G普及に向けた議論は、もう10年以上している。最初にこの技術を紹介された時に指摘したこと「4Gではダメな、広域でのアプリを見つけるべき」は、未だに達成されていない。3Gでは今のようなビデオ会議が難しいのは明らかで、広域4Gは無くなるとみんな…
IT産業の中でもSIerと呼ばれる業務形態では、多重下請け構造が問題だとよく言われる。元請けは仕様書だけまとめて下請けに投げ、下請けもその下請けに部分を任せるピラミッド構造である。当然1単位の仕事の対価も、底辺に近くなればなるほど下がっていく。 …
国際情勢の緊張が高まってきて、冷戦後として最大のリスクを世界が抱えてしまった。象徴的なものとして「終末時計」があるが、これが昨年より1秒進んで「人類滅亡まで残り89秒」になった(*1)という。 いくつも世界の10大リスクを取り上げてきた(*2)が「…