AI
かつては、家庭に朝刊が配られ、サラリーマンは通勤途上でスポーツ紙を読み、帰宅すれば奥さんが夕刊を広げている・・・そんな日常があった。しかし今では、全国紙の雄だった朝日新聞ですら部数を減らし続けている。市民の多くがネットメディアに拠り、新聞を読…
生成AIの登場は、各方面に大きなインパクトを与えた。 ・いよいよAIが人間を超える ・人間の職場がAIに奪われる ・AIを使えるか否かで、人の価値が二極化する といった言説が、紙メディアにもデジタルメディアにも散見されるようになった。かつて、米国の有…
拒否権を持つ常任理事国であるロシアが、自ら紛争当事国になったことで、より一層無力感が深まっているのが国連の安全保障理事会。しかし国際紛争の解決に向けた、全世界的な活動機関としてはここしかなく、無駄とは分かっても議論を続けなくてはいけないの…
Web上の記事や画像は、特に制限しない限りは、何人が参照しても構わない。いわば人類の共有財産だ。もちろん、版権元に断りなく剽窃したり変造したりすれば、著作権法などに違反することになる。生成AIが、これらのデータを学習して成長することは、必然の流…
生成AIの登場は多くの人達にインパクトを与えたので、各国政府が(AI全体についての)規制を検討し始めた。G7各国は「広島AIプロセス」で信頼できるAIを求めていくことでは同意したものの、日米はソフトロー指向、欧州はハードロー指向が鮮明になっていた。 …
先週、国連安保理で初めてAIに関する議論が行われた。ウクライナ紛争や北朝鮮のICBM問題など、常任理事国ロシアの拒否権があって、実効ある措置が採れない会合である。しかし軍事の世界において、 ★戦略級:OSINT、SIGINTなどのデジタル情報なしに戦略策定は…
サイバー空間での動きは眼に見えない。その上サイバー空間には国境がなく、国内法が適用される保証もないし、そもそも「有体物法」ではデータの窃盗などは罪に問えない。加えて技術の進歩や、適用分野やシーン(*1)の広がりが極めて速い。法規制を検討しよ…
今週「Mission Impossible」最新作のプロモーションで来日するはずだった、トム・クルーズはやってこなかった。米国俳優労組がストライキに入ったからで、広報・宣伝活動もできなくなったからだ。ストライキの規模は43年振り、脚本家も同時にストライキを打…
私が工学部の情報工学科に入学したのは、1974年のこと。クラスは44名が在籍していて、あれから50年にもなろうというのに何人かで集まることができるのは望外である。何人かは鬼籍に入ったが、比較的早い時期に2/3ほどのメンバーのメルアドが共有できていたの…
2年前から「AIの定義」を求めていたのに、なぜ今取り上げるのかというと、AIの利用分野が当時よりずっと広くなってきているから。例えば医療業界では、 医療現場でAIが「やっていいこと」と「やってはいけないこと」…AIによる医療事故の責任の所在(奥 真也…
「AIの定義」を考えなくてはと、私が思ったのは2020年ごろ。国内の話ではなく、やはり欧州委員会との議論の場でだった。 欧州が示したAIの定義 - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com) で紹介したように、通常システムまで全部を包含するような定義を主張…
「生成AI」が華々しく登場し、普通にWebブラウザでも使えるようになって、様々な分野での活用やそれと並行した危惧が伝えられている。最近購読を始めた<MIT Technology Review>でも、人気記事の上位はAI関連が常に占めている。 今でこそ、研究機関や企業は…
最近はまだ十分明るい夕方19時前、NHKニュースを見ようとTVのスイッチを入れる。ちょっと早いと<ニュース7>の前の<首都圏ネットワーク>をやっている。そう18:52くらいだろうか「私たちはだまされない」というコーナーがある。オレオレ詐欺対策のコーナ…
今月、欧州議会が「AI法」の承認に関する投票を行った結果、圧倒的多数で可決された。世界に先駆けたAI規制を本格的に議論するスタートラインに、EUは立ったことになる。日本のように議会で議決すれば法律が決まるというわけではないのが、この国の立法の難…
生成AIのブームにあたり、各国の開発競争も激しくなっている。G7広島サミットではAIを巡るルール作りをすることを定めた「広島AIプロセス」が公表されている。AIの健全な発展に向けて、悪用を防止しながら技術開発/利用をすすめようということだ。一部の識…
広島G7サミットが閉幕し、ウクライナへの支援やロシアへの非難、中国を念頭にした経済威圧への対応、金融不安の払しょくなどが議論・決議されている。その中に「信頼できるAI」を求めて、広島AIプロセスを進めるという項目があった。 飛躍的な発展を続ける生…
このところ、生成AIに関する話題が尽きない。「リスクはあるけど、まずは使ってみよう」と言うのが正しい姿勢。もちろん、機密情報を入力させないとか、悪事に利用しないというガバナンスは必要だ。 ブームが起きると、必ず人材不足~争奪戦のようなことが起…
「ChatGPT」を始めとする生成AIの得意分野の一つがプログラミング。自分の書いたコード(プログラム)を登録すると自分のプログラマとしての評価が得られるサービス「GitHub」などもあって、インターネット空間に蓄積されたコードの量は測り知れない。それら…