多くの日本人にとって<ICカード乗車券>は、毎日使う必須アイテム。2001年のJR東日本でのサービス開始から20年以上かけて、JR、私鉄、バス等の切符としてだけでなく、ショッピングや飲食等での決済にも使われるようになってきた。専用ICカード<OKICA>しか使えなかった沖縄でも、ゆいレールは通常のもので乗れる(*1)。
ただ、このところ別の決済手段が導入される動きが2件ある。ひとつは熊本の路線バス。これまで地元のカード(*2)だけでなく全国版のICカードも使えたのだが、決済端末更新にカネがかかりすぎるとして、クレカのタッチ決済を採用するという。前者だと更新費用は13億円近く、後者だと7億円以下であることを勘案したもの。
交通系ICカード払い廃止へ クレカ決済導入方針 路線バス5社 [熊本県]:朝日新聞デジタル (asahi.com)

クレカのタッチ決済は、昨年オーストラリアへ出張した時に経験した。ほとんどの人が、これを使って改札口を通る(*3)。決済端末の導入費用だけでなく、決済コストも低いと思われる。日本の全国共通ICカードは、以前からコスト高だとの批判はあった。
もうひとつはJR東日本などの、QRコード切符。印刷するものもスマホ画面に送るものもあるようだ。
磁気切符をQRコードに 環境対策で見直し―鉄道8社:時事ドットコム (jiji.com)
もう多くはないだろう、磁気切符の代替えとして導入される予定だ。改札機の切符搬送機構などは結構複雑なメカで、保守も大変。切符のリサイクルにも(環境問題をクリアするには)コストがかかる。まだ新幹線や長距離切符をどうするかなどの課題は残るが、時代は「非接触」に向かうということ。次のパンデミック対策にも役立つかもしれない。
切符の窓口や自販機自体も相当減らすことができる。切符を巡るエコシステム化が、本格的に動き出したようだ。
*1:残念ながら路線バスは<OKICA>だけ
*2:くまもんカード