せっかく自民党が失点を重ね、立憲民主党も党内がゴタついているのに、野党第二党日本維新の会が冴えない。この人だけが悪いわけではないが、馬場代表体制になってからダッチロール気味だ。
・不祥事を起こす国会議員や地方首長
・第二自民党でいいとの発言
・「身を切る改革」の主張が見えなくなった
結党以来、種々の経緯はあった(*1)ものの「小さな政府」を目指す基本方針は変わらなかった。しかし党勢拡大を目的に地方組織、下部組織の充実を図ったことが裏目に出ているような気がする。かつての代表橋下徹氏に、「飲み食い政治の成れの果て」と非難されている(*2)のも理解できる。政府のカネにたかる利権団体に支えられた利権政治打破をしていたはずなのに、新しい利権団体を作ってしまったのではないか?
その典型例が、大阪万博だ。メタンガスが噴き出す埋立地を整備し、万博終了後IR施設を展開しようとしていて、これには多くの利権団体が絡んでくる。馬場代表や吉村知事に申し上げたいのは、堺屋思想(小さな政府、利権政治打破)に立ち返ってほしいということ。「Tax EaterからTax Payerへ」主権を取り戻してほしいのだ。「Tax Eater」は個人から組織まで、実に多様だ。
・生活保護の不正受給者
・働かない公務員
・ロビーイングで我田引水を図る企業
・補助金が当たり前と思っている業界
これらを除去すると共に、業界を縛っているあらゆる規制を見直し、シンプルにすること。これを主張できるのは、今の日本政界には日本維新の会しかいないと思っている。
このままだと「堺屋思想は大阪万博に始まり、二度目の大阪万博で終焉した」ことになってしまう。原点に立ち返っての再起を期待したい。
*1:地域の改革政党から中央へ - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)
*2:橋下徹氏 維新の〝経験不足〟コキ下ろす「飲み食い政治のなれの果て」 | 東スポWEB (tokyo-sports.co.jp)