トランプ大統領の就任式は、税金を使わず寄付によって賄われたという。政治献金は悪だとか、政治にはカネがかかるといった議論をしているどこかの国とは、かの大統領は考え方が違うようだ。その寄付者の中にはマスク氏らと並んで<メタ・プラットフォームズ>のザッカーバーグCEOの名前があった。トランプ1.0政権では目の敵にされていたのだが、今回は非常に従順。「DEI」が次期大統領の気に入らないと見るや、さっさと放棄しているし、ファクトチェックも止めた。本音ではコストもかかるし、止めてせいせいしたというところだろう。
GAFAMの中でももっぱらBtoC型の企業だったが、最近はいろいろな企業を呑み込んで大きくもなり、複雑な事業構造になっている。そこでよく言われるのが「従業員の整理に熱心」ということ。今回もこのような記事が目に付いた。

メタ「退職しても影響のない低業績の社員」実は10%解雇を計画。しかも今後毎年の可能性 | Business Insider Japan
好意的に考えるなら、M&Aで膨れ上がってしまった人員の整理を、業績で評価して実施しているということ。主目的はコストカットであるが、新陳代謝と考えれば普通の経営手法ではある。ただ、いくらビジネスサイクルが短いテック業界とは言え、昨年と今年の2年の実績だけで解雇していいのだろうか?
もちろん業界は違うが、例えばシンクタンクのような業種では、何年かに一度ホームランをかっ飛ばすが、普段は何をしているか分からない研究員も大事にする。メタ社のケースは、長い目で見ての「実績評価」になっているか問われるだろう。
もう一つ、これは生物学の教授に聞いた話。どの集団でも、働き者とそうでない者がいる。全く役に立たない者も5%はいるものだ。アリやハチの研究では、働かない者を除去すると、今まで働いていた者のいくらかが働かなくなるという。結局、働かない5%という比率は変わらないのだ。
この考え方が正しいとすると、ザッカーバーグCEOは毎年5%の働かない者を除去し、働いていた者を働かなくさせることになるのではなかろうか?特に彼だけにというわけではなく、企業経営者には考えてほしい課題である。