「トランプ関税砲」のおかげで世界の株式市場が不安定化し、10%以上下げた市場も出てきている。特に主要国で最大の相互関税(34%)を掛けられ、報復関税(34%)を掛けたところさらなる報復関税(50%?)が掛けられるかもしれない中国関連の市場に影響が大きい。このままいけば、後年「トランプ世界恐慌」と名前を冠した事態を招くかもしれない。名前を歴史に刻みたいトランプ先生としては、本望かもしれないが・・・。
市場がとてもナーバスになっているので、ちょっとしたことで大きな影響が出る。月曜日のニューヨーク市場が、まさにその典型例だ。
フェイクニュース、米株市場を翻弄-「関税90日停止」とメディア報道 - Bloomberg

大きく下げて始まったS&P500は、「関税発効が90日間停止される」との情報で、前日終値を越える上げに転じた。その情報がフェイクだとわかると再び下げ、のちは揉み合いとなって、やや下げで終了している。時間ごとの推移を見ていこう。
前日の終値 5,074
9:00 4,900で始まり、4,842まで下げ(▼4.57%)
10:00 フェイクニュースが流れ5,229まで上げ(△3.05%)
10:40 ホワイトハウスがニュースを打ち消し4,961まで下げ
11:00 5,110まで戻すがこれが限界
11:30 4,964まで下げ、以降5,000前後でもみ合い
16:00 結局5,063で終了、前日から11ポイント下げ、前日比▼0.23%だった
フェイクニュース直前から、ピークまでは7.62%の差がある。S&P500の時価総額はおおむね43兆ドルとされていて、その7.62%は3.28兆ドル(日本円にして490兆円余り)になる。日本の財政赤字が1,200兆円でどうしようと悩んでいるのだが、その4割ほどの金額がわずか20分間で動いたことになる。
フェイクニュースの大元については、まだ確たる情報はない。それがある時点からデジタル系の自動売買プログラムに入力され、短時間でかくも大きな取引に発展したものと思われる。安値株を買っておき、フェイクニュースで暴騰したところで売り抜ける・・・誰かこうして利得を得た輩がいるのだろう。