梶浦敏範【公式】ブログ

デジタル社会の健全な発展を目指す研究者です。AI、DX、データ活用、セキュリティなどの国際事情、今後の見通しや懸念をお伝えします。あくまで個人の見解であり、所属する団体等の意見ではないことをお断りしておきます。

新たに中国移民が押し寄せる?

 本格的な米中貿易戦争が勃発し、米国人も困っているが中国人ももちろん困る。典型的なのは米国で学んでいたり、ビジネスをしている中国人。突然ビザが取り消されることも、覚悟しておかなければならない。富裕層だったり、高度な専門技術を持っていたりしても、決して安泰ではない。反知性主義のトランプ主義者に、理を説いても上手くいくはずがないのだ。

 

 といって、中国に戻るというのも問題だ。完璧な監視社会になっていて、ちょっとでも「西側かぶれ」の発言をしたら、デジタル紅衛兵に襲われかねない。そこで、カナダ・オーストラリア・シンガポール等へ逃避することが考えられる。中には日本を選ぶ人もいるだろう。

 

    

 

 また、中国をこれから出ようと思っている人たちも、米国よりは日本を選びやすい。そこで、日本のビザが人気だとの報道があった。例えば500万円の資金で起業するなら、経営・管理ビザが下りる。

 

「簡単に取れる」日本のビザ、中国人からの相談殺到 食い物にする「移民ブローカー」の存在(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

 

 しかし気を付けないといけないのは、悪徳(渡航)ブローカー。これなどはベトナムから日本に渡る「技能実習生」と同じリスク(*1)である。この状況が続けば、実質移民は中国人をベトナム人が逆転しているが、再び中国人が逆転して日本に大挙してくる可能性がある。

 

 来日する人の中に、有能なビジネスマンや高度な技術者が含まれていれば、日本としてもメリットはあるだろう。別ブログで「日本人とは何か」をもう一度考え直す時期ではないかと申し上げた(*2)のだが、人口減少日本において移民は基本的に歓迎すべきものだと思う。

 

 気になるのは、彼らが独自のコミュニティを作ってそこに閉じこもってしまうこと。すでに兆候はあって、東京では大阪などよりずっと中国系の人が多くなり「ガチ中華」の店が圧倒的に多くなった(*3)。物理的に日本で住んでいるけれど、食べ物含めて風習は変えないというのでは共生も共存も難しくなるだろう。

 

*1:運が良ければ豪邸が建つ - 新城彰の本棚

*2:日本人・日本国籍・外国人(前編) - Cyber NINJA、只今参上

*3:東京と大阪の「ガチ中華」比較、違いの背景は中国籍の人たちの人口差 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)