先週「トランプ2.0政権は反知性主義で有名大学などを叩き、これに支持者は拍手喝采している」と述べた(*1)。しかしこの国は、その反面知能指数(IQ)に関心が高く、子供をどうやって高IQ者(Giftedともいう)にするかに、親は腐心しているともいう。
我が子の「下流落ち」を食い止めたい…米国で白熱する「高IQ教育」 | クーリエ・ジャポン
最近米国の記事で「高IQ」を扱ったものに気付いたのは、イーロン・マスク氏がDOGE省の要員を募集するにあたり、その要素を求めたというもの。迅速に、旧来のしがらみなく行政府を構造改革するのに、高IQ者が必要とのことだった。ただそのリーダーたるマスク氏については、IQ155の天才とする情報と、100-110あたりの普通よりちょっとだけ賢いとの情報がある。

そもそもIQ自身いろいろな計測法があり、同一人物でも常に同様の結果が出るわけでもない。人間を測定する(わずか)一つの指数でしかない。しかるに米国エリート層の間では、IQによる知能格付け論が盛んだとの記事もあった。
私としては、この指標は初等中等教育の際の個別指導に使うくらいのかと思っていた。例えば、
・IQの高い子は、一般に理解が早いが飽きやすいので、興味を絶やさないように
・IQの低い子は、噛んで含めるように何度も根気よく教え、見捨てない
ということ。しかし、今新しくIQで測れるものがあることを知った。それはAI。乱立気味の生成AI(≒LLMモデル)のベンチマークのひとつに、IQを使うというアイデアである。昨年のデータだが、このようなグラフが見つかった。
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ChatGPT-4はIQ80ほどで、境界知能(IQ75~85)の域を越えていない。しかしGPT4 Omniになると90を越え、OpenAI o1 previewでは、優秀者であるIQ120に達している。だからといって、シンギュラリティ時代になったというわけではないようだ。AIの評価に使うくらいなら、IQという指標が社会に負の影響はもたらさないだろう。