明日7月4日は、米国の独立記念日である。新大陸に誕生した理想に燃える国家が250年ほどたって、こんなに分断が激しい抑圧国家になってしまったのは悲しい出来事である。マクロ経済学の視点では、世界で一二を争う豊かな国家で国際経済では搾取する側なのに、国内のある種の人たちは搾取されていると感じていた。そんな人たちの声が、トランプ2.0政権を産んでいる。
外国に対しては、製造業(&自分の仕事)を奪った国や企業を憎み、国内についてはより低賃金で働いてしまう移民労働者を憎んだ。プアホワイトと呼ばれる人たちは、移民だけでなく比較的低賃金で働く有色人種も同様に憎んだ。

彼らは、そんな相手(外国の企業、国内の移民等)を叩いてくれるトランプ政権には、拍手喝さいをしている。ただ(不法)移民の取り締まりを強化した結果、労働力が減ってしまい農業や建設業で産業そのものが衰退し始めた。
米移民取り締まりで「異常な光景」-萎縮した労働者、職場から消える - Bloomberg
やむなくトランプ大統領も「TACO」と揶揄されながら、移民取り締まりを緩めざるを得なくなっている。上記の記事にある「移民税関捜査局:ICE」は、日本人にはなじみのない組織だが、トランプ1.0政権で権限が強化された警察組織である。武装して実力行使することもあり、不法でない移民も含め、恐れられる存在だ。
米国には18,000もの治安組織があって、各々役割(&縄張り)を持っている(*1)。彼らは今、トランプ2.0政権の走狗となって移民狩りに血道を挙げているのである。翻って日本を見ると、ICEに相当するような組織はない。ただ、外国人問題を取り上げる政治家が増えていて、
・参議院選挙で注目を集める参政党は、外国人に厳しい政策で人気
状況にある。米国だけでなく欧州でも移民排斥の声が大きくなっている中、日本はどうするのか?参議院選挙で民意が示されるかどうか、注目していたい。