「生成AIによって駆逐されそうな仕事」といった記事が巷に溢れている。確かにAIで相当のことができ、私が体験したところでも、
・写真をCopilotに送ると、イラスト化してくれる
・ブログをNotebookLMに読ませると、数分のドラマ仕立てにしてくれる
のに驚いた。実際に企業が従業員に求めるものも変わりつつあって、エリート職だった、営業職・カスタマサポート・市場調査などが消滅するかもしれないとある。最も影響を受けるだろう人が新卒(*1)。これまでのように「地頭のいい、何でもできる若者」を採用し、時間をかけて自社のやり方を教え込むのが時代遅れになりつつある。
いわゆる「ジョブ型」で、この仕事ができる人を処遇このくらいでと市場に求め、採用して使える期間使うというやり方の方が、理にかなっている。

企業のこのようなスタンスは、学生側にも、大学教育にも影響する。例えば米国では「学士号の意味が薄い、少なくとも大学院を修了しなくては」と進学熱が高まっている(*2)。ところが日本では逆に進学率が伸びていない(*3)。
これは日本の大学や学生が、まだこの傾向に対応できていないことに起因すると思われる。
エコノミスト宮本弘暁氏によれば、日本企業の従業員は「会社は嫌いだが転職する気も自己啓発する気もない」傾向にあるという。それはこの書「51のデータが明かす日本経済の構造」に明確に示されている。
この書の出版以降、傾向が変っていて欲しいと思うのだが、このままでは日本企業や従業員は世界の「AIによる労働市場革命」に踏みつぶされてしまうかもしれない。
*1:“新卒いらず”が現実に──AI時代、Z世代はどうキャリアを築くか | AMP[アンプ] - ビジネスインスピレーションメディア