梶浦敏範【公式】ブログ

デジタル社会の健全な発展を目指す研究者です。AI、DX、データ活用、セキュリティなどの国際事情、今後の見通しや懸念をお伝えします。あくまで個人の見解であり、所属する団体等の意見ではないことをお断りしておきます。

新しいネットメディアになるか?

 時折ではあるが、<Yahoo!ニュース>のコメント欄を参照することがある。読むに堪えない暴論もあるのだが、何件のコメントが付くか、同意する声はどのくらいあるかで、ネット民の大まかな意識は見て取れるからだ(*1)。もちろんかなりバイアスのかかった意見だよとの助言も貰っていて鵜呑みにはしないが、似たような話題で世間の関心が高まったかそうでないかくらいは判断できる。

 

 ところで最近<Yahoo!ニュースオリジナル The PAGE>という記事が目に付くようになった。例えば、このようなもの。

 

【ヤフコメで話題】「移民受け入れ政策への懸念の声」「ドイツの移民問題を日本も他人事にできない」 - 日本の移民政策と社会への影響を巡る議論(Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE)

 

フランクフルトのマルクト

 これまであるニュースに対してコメントとして投稿されたものを、AIによって個別のニュースに仕立てたものらしい。もちろんオートマティック。これまでも<ヤフコメ>では、

 

・AIによる要約

・多様性AIによる選別

 

 が行われていたが、それを発展させ新しい記事にしたということ。これはある種「新しいメディア」と言えるかもしれない。上記の記事は、以前から<ヤフコメ>では活発な意見が寄せられる移民に関するもの。日本のネット民の移民に関する意見が3点にまとめられていて、情報を得る側としてはタイパがいい(*2)。

 

 ただこの機能は試行中のものだなど、いくつもの注意書きがある。ユーザとしても、

 

・ボットが生み出す大量の意見が入っているかもしれない

・全体としてバイアスがかかった意見になってるかもしれない

 

 ことに留意して利用することが肝要である。その後意義が認められれば、新しいメディアとして定着するだろう。

 

*1:SIerとして受けたくない案件 - 梶浦敏範【公式】ブログ

  個人情報保護法改定の年だから - 梶浦敏範【公式】ブログ

*2:これ以前は、複数のコメントをざっと読んで、ポジティブ1割、ネガティブ9割などと自分で判定していた