米国とイスラエルによるイラン攻撃で、もうひとつの地獄の釜の蓋が開いてしまったようだ。それにしてもハメネイ師を始めとするイランの首脳陣を50人ほども亡き者にできるとは、米国とイスラエルの諜報能力は凄まじい。ベネズエラのマドゥロ大統領夫妻も、7つの寝室のどこにいるか分からないようにしていたのに、特殊部隊の急襲を受けて拉致された。ハメネイ師らも未明の攻撃はなかったと、朝会議を開いていて攻撃に遭った。
サイバーセキュリティの専門家は、個人の情報はあまたあるが、それを相関(紐づけ)されないように家族も含めて工夫しているという。多くの情報源から得た情報を相関して分析すると、行動パターンが見えてくる。そして、
・この寝室で寝ている、警護兵はこの配置
・朝に幹部を集めた会議を開く、場所はここ
と居場所を特定されてしまったわけだ。

これを可能にしたのは、軍事AI企業Palantirだけではなく、先日米国政府から「サプライチェーンリスク」と指摘され排除されたAnthropicだった。推測だが、米軍の情報システムで、A社のAI基本技術を使いP社が軍事オペレーション用のノウハウ(やデータ)を入力して結論を出していたのではないか。A社は今後、自社の技術を大規模市民監視や完全自律型兵器に使われる(*1)ことを拒否したため、トランプ2.0政権から排除された(*2)。その穴はOpen AIが埋めるという。
その結果、O社は多額の契約を受けて資金が集まるようになったが、ChatGPTユーザが減ったり、技術者の退職が増えているという。一方のA社は、利用者が急増して設備に過負荷がかかり、一部サービス停止に追い込まれるほどの活況である(*3)。
利用者数でA社がO社を上回ったと言うが、Ethics of AI を巡る一つの象徴的な事案だと思う。正義は勝つ・・・のだろうか?
*1:P社は、ICEにも移民の集まるところやパターンを探るシステムを供給している