生成AIやAI-Agentが登場し、便利に使える一方その消費するエネルギーや資源が問題になっている。現時点では、スピードは追い付かないにしてもエネルギー効率では、AI(チップ)に対し人間の脳のほうが圧倒的に勝っている。
AIを実際に動かしているのは、世界各地で増設が進むデータセンター。製造工場がなくなった跡地に大規模なセンターが建設されることも多く、住民との間でトラブルも起きている。例えば千葉県白井市は、すでにデータセンター銀座ともよべるほどの過密振りで、新規のセンター建設をやめろと言う訴訟も起きている(*1)。
これは日本だけのことではなく、電力と水を大量に喰うデータセンターはすでに迷惑施設となっている。そして今回、米国とイスラエルがイランを攻撃し、イランも反撃した紛争では、データセンターが新たな標的となっているとの報道があった。

中東でデータセンターに攻撃の応酬-AI時代の戦争、新たな標的に - Bloomberg
開戦当初、UAEにあるAWSのデータセンターにミサイルかドローンが着弾したのは、誤射かもしれないと思っていた。しかしこの記事によれば、イラン側は意図的にデータセンターを狙ったとのことだし、米国やイスラエルもイラン国内のデータセンターを標的にしているというのだ。前者は現代社会の重心(グラビティ)となった施設(*2)を破壊して、社会機能に支障をもたらそうというものだし、後者はイラン国内のインターネット封鎖の一環と思われる。
戦争となると、重要インフラを叩くのは常道。東欧では電力インフラが狙われ、中東では水道インフラにサイバー攻撃がある。データセンターも標的だとなれば、巻き添えを恐れる近隣住民の反対運動は強くなるだろう。これまで誘致に積極的だった自治体の首長も、方針を考え直すことになるのかもしれない。