梶浦敏範【公式】ブログ

デジタル社会の健全な発展を目指す研究者です。AI、DX、データ活用、セキュリティなどの国際事情、今後の見通しや懸念をお伝えします。あくまで個人の見解であり、所属する団体等の意見ではないことをお断りしておきます。

Google社と共催したシンポジウム

 今週月曜日衆議院議員会館にて、会員企業でもあるGoogle社さんと共同で、「Japan Cybersecurity Initiative シンポジウム」を開催した。1年前にJCIをキックオフし、3度の分科会(*1)を経て「日本社会におけるサイバーセキュリティの課題と方策」と題する白書を発表したことも記念するイベントである。多くのメディアが取り上げてくれた。

 

Google日本法人、AIでソフト弱点検知 NICTと協力 - 日本経済新聞

 

Google、NICTおよびデジタル庁と協力した取り組みを発表。「AIを活用して日本のデジタル基盤を守る」 - INTERNET Watch

 

    

 

 この日のイベントは3段構成になっていて、

 

1)今年度もJCIは継続し、分科会を4回予定。初回がこの日で金融分野の識者を集めた

2)Googleがデジタル庁やNICTと協力している内容(特にAI活用)の紹介

3)経済安全保障とサイバーセキュリティをテーマにしたパネルディスカッション

 

 を詰め込んでいた。私は3)に登壇、中曽根平和研究所の大澤上席研究員と共に、モデレータを務めた。パネリストは、

 

・日本経済新聞社 本社コメンテータ 秋田浩之氏

 世界を駆けまわるジャーナリストで、地政学の鋭い分析が定評

・IIJ 代表取締役社長 谷脇康彦氏

 元NICT副センター長・総務審議官、「サイバーセキュリティ*2」の著者

・笹川平和財団 上席フエロー 高見澤將林氏

 元内閣官房副長官補・NISCセンター長・軍縮大使、防衛関連書籍の編者(*3)等多数

・Google 副社長 ロイヤル・ハンセン氏

 プライバシー・セーフティ・セキュリティエンジニアリング担当

 

 という重めの布陣。前半地政学リスクの最前線(東欧・中東その他の地域での紛争とサイバー攻撃)を論じてもらい、後半日本企業は経済安全保障をどうとらえ、サイバーセキュリティにどう取り組むべきかの議論につなげた。90分があっという間の濃密な議論が出来たと考えている。その内容については、折に触れこのブログなどで紹介してゆきたい。

 

*1:経営マターのサプライチェーンリスク - 梶浦敏範【公式】ブログ

*2:セキュリティ政策の全貌2018 - 新城彰の本棚

*3:日本有事に向けた体制整備 - 新城彰の本棚