梶浦敏範【公式】ブログ

デジタル社会の健全な発展を目指す研究者です。AI、DX、データ活用、セキュリティなどの国際事情、今後の見通しや懸念をお伝えします。あくまで個人の見解であり、所属する団体等の意見ではないことをお断りしておきます。

台日協力会議のこぼれ話

 会議の終わりに、最後の司会を務めたITRIの局長が、

 

「この会議を発展させて、台日のみならずAPECエリアに協力の輪を広げていきたい」

 

 とまとめてくれた。もちろん日本側にも否やはない。この日に来てくれた企業の人達を中心に、協力体制を整備しようと応えた。

 

    

 

 「台北文創」のフロアからは、再開発で建設された松山地区のアリーナや台北のシンボル「101世界貿易センター」が良く見える。公式ディナーの会場は<Grand Hyatt>の中華レストラン。途中退席していたMODAの幹部も加わって、会食が始まった。

 

        

 

 アワビのサラダに始まるコース料理を楽しみながら、日本人・台湾人入り混じって、いろいろな話をした。あえて中国の話はしないのだが、先方から「中国は最大の貿易相手(国?)だ。共存共栄が希望だ」と言って来た。それは全く同じだと、私も応えた。午後の会合で話し合った国際連携は、決して中国包囲網ではない。私のGoalは「世界でひとつのインターネット経済、国境のないデータ流通に支えられた世界経済の発展」だと言うと、何人かがうなずいてくれた。

 

        

 

 MODAを管掌しているのは、有名な天才オードリー・タン大臣。彼がデジタル関係の政策を担当してから、少なくとも自分より若い有能な人物を採用するという。台湾側基調講演を担当した彼も、多分私の半分くらいの年齢で、博士号を持ち能弁なのはもちろんのこと、ルイ・ヴィトンのベルトをしていた(と連れの女性が教えてくれた)。まさに次世代を担うエリートである。

 

 いわゆる「役人風」を吹かせるベテラン族にとっては、ちょっと面白くない事態かもしれない。台湾でも、若い人ほど英語が上手い。国際交流となると、どうしてもベテランの出る幕は少なくなっていく。

 

 ビールから赤ワインに切り替えても、かつて大陸で遭ったような「乾杯!乾杯!」の嵐に巻き込まれることもなく、楽しくディナーを終えることができた。台湾の特殊出生率は日本を下回り1を割っているというが、今回の会議に関しては「日本より若い国」との印象だった。この連携がもっと深まりますように・・・。