猛暑/酷暑の中、熊本県ではまたも大地震が発生し、多くの人々が電力や水のインフラが機能しない状況での避難生活を余儀なくされている。消防や自衛隊の救難活動には頭が下がる思いだ。
自然災害は世界中(特に北半球)で顕著で、欧州や北米では大規模な干ばつ、中国では逆に洪水が起きている。識者によると温暖化で極地の氷が溶け、偏西風の勢いが弱まって蛇行を始め、太平洋ではスーパーエルニーニョ現象が起きている。その結果、偏西風の左側にあたる中国などでは寒気が入って大雨、右側にあたる欧州・北米では雨が降らず高温になっている。降雨というリソースが偏在してしまったわけだ。
スペインやフランスの山火事が収まらず、ボルドー市街まで火の手が近づいているという。欧州の主要河川で水位が下がり、河川輸送が困難になっている。もちろん農作物にも、甚大な被害がありそうだ。

米国では中西部の干ばつに加え、農家が高騰した肥料を買えなくて困っているとの報道もある。ホルムズ海峡封鎖は、産油国米国の経済にも悪影響をもたらしているのだ。穀物輸出国ウクライナとロシアは戦争中、お互いの輸送船を黒海で沈め合っている。ウクライナの穀物はドナウ川経由でドイツなどに輸送することもできるのだが、そこも水位が下がって輸送手段として使えない。
こうなると、80億人にまで増えてしまった人類の食料などが確保できるのかと言う危惧が出てくる。
史上最大の類人猿、森の環境変化で絶滅 中国で化石分析 - 日本経済新聞
この例から調べてみたのだが、体重60kgの雑食哺乳類が生き延びるには1人あたり1.5㎢の草原や森林が必要である。それで支えられる人口は1億人が精々。だから、農耕や輸送が滞れば、飢餓は間違いなく発生する。20世紀にも、
・1932~34年のソ連、ホロドモールという飢餓で330万人余りが亡くなった
・1959~61年の中国、中華人民共和国大飢饉で数千万人が亡くなった、正確な数は不明
といった悲劇があった。この2件の原因は自然災害にもあるが、独裁的な為政者の失政もあった。戦争・紛争・干ばつ・山火事等々が原因の世界的飢餓が起きないか、とても不安である。





