梶浦敏範【公式】ブログ

デジタル社会の健全な発展を目指す研究者です。AI、DX、データ活用、セキュリティなどの国際事情、今後の見通しや懸念をお伝えします。あくまで個人の見解であり、所属する団体等の意見ではないことをお断りしておきます。

日ASEANサイバーセキュリティ連携

 今年は、日本とASEANの交流開始から50周年にあたる。さまざまなイベントが企画されているとのことだが、この日は「日ASEANサイバーセキュリティ官民共同フォーラム」に参加するため、旧知の<明治記念館>にやってきた。もともとは明治憲法の草案を練った施設で、今は<憲法記念館>として歴史を記録する場所にもなっているが、庶民から見れば「立派な結婚式場」。

 

 2日間の日程で行われる会合には、河野デジタル大臣が挨拶をするなど政府関係者が多く列席した。しかしメインは、日本とASEANから8ヵ国が交わす「対サイバー攻撃の民間連携に関する覚書」の締結である。河野大臣も挨拶の中でASEANと連携し、自由、公正かつ安全なサイバー空間を確保し、国際社会の平和と安定に貢献していきたい」と述べた。

 

    

 

 2日間に10ほどのパネルディスカッションが用意されていて、知り合いも多く登壇する。プログラムの構成などを企画したのは、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)で、その関係者の顔も見える。

 

 パネルディスカッションでの議論は、特段興味を惹くほどのものではない。なるだけ多くの国のパネリストを登壇させるため、最初のプレゼンで各国の事情を説明するとほとんどの時間を使ってしまうのだ。中には面白いプレゼンをしてくれた人もいたのだが、パネリスト同士が議論するシーンは無かった。

 

    

 

 しかし、それでも今回はいいのかもしれない。日本を含めて9ヵ国の民間機関が、各々の状況・認識・課題・期待などを述べてくれたのだから。昼間のセッションが終わり、レセプションパーティになる。私だけではなく、多くの人のメインイベントはこれからだ。

 

        

 

 国内も含めて久しぶりに会う人もいたし、午前中挨拶だけして業務に戻っていた政府関係者も顔を出してくれる。演台には太鼓の用意もあった。この業界も長くなった私の役割は、知り合いと知り合いを紹介すること。30分あまりそれを繰り返していると、「乾杯」の時間になった。

 

 <明治記念館>をお勧めする理由は、料理の美味しさ。和食も洋食も、お寿司も素晴らしい。美味しいものをつまみ、グラスを傾け、旧交を温め、真剣な議論もする。サイバーセキュリティの官民国際連携の緒としては、いいイベントだったと思う。