AI時代を迎えて、大規模なデータセンター建設が世界中で起きていた。この種の施設は、
・できれば交通至便な大きな敷地
・安定した(少なくとも2系統の)電源供給
・大容量の通信インフラ
が必要で、大量の熱を発することから寒冷地であればより効率的と考えられている。ニーズは急増しているのだが、建設計画から竣工、稼働開始までにはしばらく時間がかかる。ニーズの波をうまく捕まえられるかが、事業者の「運」である。今年になって欧米ではデータセンターが過剰だとして、ビッグテックが計画から撤退するという事態も起きている(*1)。

また日本では、データセンターが迷惑施設であるかのような住民運動も起きた。日野自動車の工場跡地に計画されていたデータセンターについて、近隣住民には「正体の分からない巨大な建物が、近所に建つ」との不安が大きいという。すでに30以上のデータセンターがある千葉県印西市では、税収効果はあるものの、予定していた建設区画が一杯になり、商業区画にまで進出する計画があることが分かって、反対の声が上がっている。反対運動の一環なのだろうか、このような記事が出ている。
データセンターのせいで地球温暖化が加速しているという「意外すぎる事実」…そして千葉県の「気温上昇危険エリア」が判明した(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社
確かにデータセンターは大量の電力を消費し、多くの熱を発生させる。しかしいかに電力を喰ったとしても、そのせいで千葉県が温暖化しているというのは飛躍しすぎではなかろうか?
さらに真偽のほどは不明だが、このような言説もある。
イギリス政府が「データセンター冷却のために大量の水が必要なので古いメールや写真を削除して」と呼びかけ - GIGAZINE
英国でも熱波と渇水は起きていて、その原因がデータセンターだとの説。とても証明できる話ではないと思うのだが、こういう記事が出ること自体が問題かと思う。業界としては、合理的な説明に務めるとともに、一層の省エネ化の技術開発を進めるべきであろう。